ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

2023年7月22日から東京湾アクアラインで「料金変動制」が開始されていますが、海外の高速道路で「料金変動制」はどのように実施されているのでしょうか?

国土交通省が調査した資料がありますのでご紹介いたします。

国土交通省資料より

資料では、アメリカ2、シンガポール1、フランス1の合計4つの事例が紹介されていました。

アメリカのカリフォルニア州オレンジ郡では、1995年から料金変動制を実施しており、料金は曜日、時価、方向により変動するとのこと。

料金の見直しについては、12週間ごとで「平均交通量」によって変動させているようです。

国土交通省資料より

次が、カリフォルニア州ロサンゼルスで、こちらはかなり面白い取り組みとなっておりまして、「5分ごとに料金が変わる」ようです。

しかも結構な幅で料金が変わり、一番安い時間帯で0.16ドル(約24円)/kmなのが、一番高い時間帯は3.84ドル(約569円)/kmとなっています。

交通量を計測し、毎時45マイル(75km/h)以上になるように料金を設定しているとのことで、5分ごとに変わる料金は、進入口前の道路情報板で表示しているようです。直前まで料金が分からないのも少し不安ですね。

国土交通省資料より

シンガポールでは、昔はチケットを購入してフロントガラスに貼り付ける定額方式でしたが、1998年からは80%の車両の速度が時速45~65kmを保てない場合に料金が変動する仕組みのようです。

国土交通省資料より

フランスでは、「割引」と「割増」を行って交通量を調整しているようで、日曜午後に地方からパリへ向かう交通の混雑緩和を図っているとのこと。料金変動はパリ方向への交通にのみ適用とのことで、このあたりは、東京湾アクアラインと似てますね。

国土交通省資料より

料金変動制」について国土交通省はかなり前のめりなので、海外の事例などを参考にしながら進めていくものと予想されます。

海外の高速道路料金の割引については、以前事例をご紹介しましたので、リンクを貼っておきます。

【可変料金制?エリア課金?】海外の高速道路料金の割引はどうなっているのでしょうか?

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。