ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

GW中に、現在検討されている「高速料金の見直し」について政府方針が固まったという報道がありましたので、内容についてご紹介します。

内容は大きく以下の3つです。

2024年6月に策定される「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に上記の考えが盛り込まれるとのこと。

「高速料金の見直し」については、2024年4月22日の「第五回デジタル行財政改革会議」にて岸田首相から斉藤国土交通大臣に具体的な検討を開始するよう指示が出ています。

具体的な内容は以下のとおりです。

東京湾アクアラインの「料金変動制」の料金変動幅拡大(2025年度~)

2023年7月から実施されている東京湾アクアラインの「料金変動制」ですが、社会実験の継続という位置づけで、2024年3月27日に、国土交通省、NEXCO東日本、千葉県より「2025年3月末まで延長する」と発表されていました。

2025年4月以降については、何も発表されておりませんでしたが、報道によると、

普通車800円の高速料金を時間帯で600円~1,200円と変動させていますが、この高速料金の「変動幅」を拡大する方針

とのこと。どのくらい「変動幅」を拡大するかは今後決めるようです

「料金変動制」を導入する路線拡大(2026年度~)

現在、「料金変動制」を導入しているのは「東京湾アクアライン」だけですが、

2024年8月頃から国土交通省の有識者会議である「国土幹線道路部会」にて、対象エリアなどの制度設計に関する議論を始め、国土交通省と各高速道路会社などの協議で具体的な料金体系を定める方針

とのことで、「料金変動制」を導入する路線を拡大するようです。以前から「東京湾アクアライン」以外にも中央道の「小仏トンネル」などの路線への導入が議論されていましたが、本格的に対象路線を決める議論が始まるようです。

「通勤パス割引」を全国へ拡大(2026年度~)

「平日朝夕割引」の見直しとして、2023年4月から石川県の一部区間で試行していた「フリータイム通勤パス割引通勤パス割引)」のエリアですが、2024年4月から北海道、新潟、山梨、香川、長崎へと拡大しています。

通勤パス割引」については、以前から

2026年度中に現行の「平日朝夕割引」に変えて全国展開する

という方向性が国土交通省から発表されておりましたが、政府方針として正式に固まったようです。


「骨太の方針」には、渋滞緩和と温室効果ガス排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の両立を図る観点から、「柔軟な料金体系に転換する」と明記する見通しとのこと。

以下、参考までに、2024年4月から割引や料金の見直しがされる制度、少し先に見直しが予定されている制度、継続や廃止・除外となる制度についてまとめた記事となります。

より詳細に関しては今後議論されることになるかと思いますので、引き続き、フォローし、情報があれば、記事にしていきたいと思います。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。