ETCカードをご利用のみなさん、こんにちは!

シリーズでご紹介しております、高速道路の割引(目的・効果・課題・見直し方針)ですが、今回は第7回です!

前回は、

「大口・多頻度割引」の目的・効果・課題・見直し方針について

ということで、 現在の「国土幹線道路部会」で検討されている「大口・多頻度割引」の論点についてご紹介いたしました。

今回は、現在の「国土幹線道路部会」で検討されている「マイレージ割引」の論点についてご紹介したいと思います。

現在、「国土幹線道路部会」では、新たな料金体系(平成26年全国、平成28年首都圏、平成29年近畿圏)について、定量的な分析・評価を実施し、課題や新たな知見等を整理した上で、今後の料金体系のあり方(料金割引の見直し)について議論されています。

第49回国土幹線道路部会の資料を参照します。

第49回国土幹線道路部会の資料から

マイレージ割引」の総括が、上記資料にまとめてあります。

マイレージ割引」 の目的は、高速道路を利用する機会の多い車の負担を軽減するとともに、多頻度利用者の定着化を図り、経営の安定化を図るためですが、現状では、課題が特になく、 「国土幹線道路部会」でも意見は特に出ておりません。

その上で、以下の「見直し方針案」が出ています。

基本的に継続すべきであるが、他の民間企業におけるポイント制度なども参考にしつつ、利用状況のモニタリングを行った上で、割引内容を見直すことも必要

ということですね。以下、詳細資料です。

第49回国土幹線道路部会の資料から

多頻度利用者の負担軽減と利用の定着化を図り経営を安定化させるために、高速道路の利用を促進する目的で「マイレージ割引」は設定されています。

平成25年度までの「マイレージ割引」は、マイレージ登録したカードに対して、最大割引率約13.8%という条件で始まり、現在では、最大割引率約9.1%という割引条件となっています。

第49回国土幹線道路部会の資料から

「マイレージ割引」の政策効果としては、平成25年度と令和元年度で比較し、利用台数割合、収入割合ともに微増だが、ここ数年は減少傾向と評価されています。

国土幹線道路部会」では、上記の「マイレージ割引」の論点 について議論・検討しながら、料金の見直しの審議をしている状況です。

次回は、現在の「国土幹線道路部会」で検討されている 車種区分」の論点 についてご紹介できればと考えております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(追記)

社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会」における「持続可能な高速道路システムの構築に向けた制度等のあり方について」について『中間答申』がとりまとめられ、国土交通省から公表されました。

「国土幹線道路部会」にて「中間答申」がとりまとめられました – 2021/08/04