ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2025年08月05日に、高速道路の料金・割引に関する検討を行う有識者会議である「第68回国土幹線道路部会」が開催されましたので、内容をご紹介したいと思います。

前回の「第67回国土幹線道路部会」が開催されたのが、2025年1月15日でした。内容は以下でご紹介いたしました。

今回の部会のアジェンダは以下となっています。

  • 広域的なETCシステム障害発生に対する対策(報告)
  • 高速道路機構・会社の業務点検フォローアップ(報告)

アジェンダに関した説明があり、その後、報告と議論に進みました。

広域的なETCシステム障害発生に対する対策

「第68回国土幹線道路部会」の資料より

NEXCO中日本の担当者から2025年4月に発生した「ETCシステム障害」に対する対策である「広域的なETCシステム障害発生に対する対策」についての説明・報告があり、その後に質疑応答となりました。

2025年6月23日に発表された「広域的なETCシステム障害発生に対する対策」の詳細については以下を参考にしてください。

高速道路機構・会社の業務点検フォローアップ

「第68回国土幹線道路部会」の資料より

事務局から2025年8月1日に行われた第4回「高速道路機構・会社の業務点検フォローアップ検討会」にて、とりまとめられた内容の報告があり、その後に質疑応答となりました。

2025年8月1日に実施された第4回「高速道路機構・会社の業務点検フォローアップ」の詳細については以下を参考にしてください。

委員からの意見

主な委員からの意見をご紹介します。

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委員
ナンバープレート課金の検討はしないのか?
他国では多様な料金収受システムがすでに導入されている。100%課金じゃなくて、リーズナブルな課金を目指すのも大事ではないか?
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委員
今回の障害は柔軟な料金体系の導入とは無関係だと思うが、ETCシステムが限界にきているのでは?基本方針を変えないといずれ行き詰るのではないか?
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委員
自動運転時代になるともっとシリアスな障害が起こり得るのではないか?マニュアルじゃない形での対応も検討すべきでは?
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委員
昨今の労務費や資材費等の維持管理コストの上昇要因への対応も含め、その財源確保のあり方については、経営の効率化や技術開発等による徹底的なコスト縮減を図るとともに、これらについて国民への説明責任を果たしつつ、持続可能な運営の確保の観点から、利用者負担のあり方も含めて、国土幹線道路部会などの場でも検討を進めるべきである。
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委員
10年前と比較して物価高、金利高、災害の激甚化、道路の老朽化などこれまでの少ない国民負担というのが難しくなって、道路会社の経営環境が大きく変化している。いままでと同じスキームでは限界があるという危機感がある。
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委員
株式上場の扱いについて聞きたい。資料の記載からは、かなり消極的な話なのかな?とも思うが、鉄道等と比べた場合、上場が難しい特殊要因があれば教えてほしい。
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委員
フォローアップに広報が抜け落ちている。利用者の協力がないとやっていけない環境にあるのに、広報、利用者への理解への努力のフォローアップがなかった。今後は重点的に展開してほしい。
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委員
機能強化と老朽化対策のどちらを優先すべきか?について客観的な評価基準、判断基準を設ける必要があると思う。限りある資金をどういう割合で投入するのか?について精査・検討が必要。
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委員
道路局と機構と道路会社が誰が何を決めているのか?が国民に見えていない。意思決定の仕組みや誰に責任があるのか?をわかりやすく世の中に明示しないといけない。
走行データの仕様をもっと考えないといけない、そしてデータを開示し、外部で検証できるようにする必要がある。データ整備、データ活用の取組を向上させる必要がる。また、学術分野への期待や求めるものを俎上に載せることも大事ではないか?

委員からの意見が出きったところで、朝倉部会長がとりまとめて、閉会となりました。

最後までご覧いただきありがとうございました。