ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、国土幹線道路部会から2023年10月31日に公表された「高規格道路ネットワークのあり方の中間とりまとめ」について、11月以降に地方小委員会への共有・周知が行われましたが、その際に地方小委員会の有識者から出た意見を国土交通省にてまとめられておりましたので、ご紹介したいと思います。

高規格道路ネットワークのあり方 中間とりまとめ」とは、2050年の将来を見据え、広域道路ネットワークの中でも特に高規格道路ネットワークに求められる役割や、その構築に当たっての基本方針、留意点等について、国土幹線道路部会における累次の議論を経てとりまとめられたものです。

新たな国土形成計画(令和5年7月閣議決定)で示された国土づくりの方向性を踏まえ、「2050 年、世界一、賢く・安全で・持続可能な基盤ネットワークシステム」を実現することを目標に、「シームレスなサービスレベルが確保された高規格道路ネットワークの構築」や、「技術創造による多機能空間への進化」を柱とする基本方針が示されています。

詳細は、以下をご参照ください。

【2023年10月31日】「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」が発表されました!

この「中間とりまとめ」に対しての地方小委員会有識者の意見をご紹介します。

地方小委員会ですが、現在9つの小委員会があり、それぞれ地元の大学教授を中心とした有識者によって運営されています。「高規格道路ネットワークのあり方の中間とりまとめ」 の共有・周知に関する委員会は、2023年11月~12月にかけて開催されております。詳細は以下をご参照ください。

では、国土交通省がとりまとめた各地方小委員会における有識者の意見をご紹介したいと思います。

サービスレベル について

「中間とりまとめ」であげられた「都市間移動の速達性」に関して副次的なネットワーク補完としての道路サービスレベルもチェックしてほしいという意見がありました。また「サービス」の中身として「速度」以外にもさまざまな観点からきめ細やかなサービスレベルを検討してほしいという意見がありました。

自動運転・物流への対応 について

自動物流道路(オートフロー・ロード)についての「より早く」「より具体的に」という期待感のある意見が多いようです。「中間とりまとめ」では、通常30-50年かかることを10年で実現する気概を持って当たることが重要と記載されており、今後より重要度が増すと考えられます。

地域の課題等 について

地域の課題に関しては、各地方によって課題が異なるため、それぞれの地域ごとの意見でした。地方での意見は財源などを踏まえない(踏まえる必要がない)意見が多いので意見というよりは要望に近い内容でした。

計画プロセス について

計画プロセスに関しては、理解はするがより工夫を求めたいという意見が多い印象です。事業評価に対しては「B/Cのみで評価すれば地方が衰退する」という強い意見もありました。

高規格道路の指定 について

高規格道路の指定については、現在の想定から欠落したり対象外とされている道路に対する意見が多いですね。


最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。