ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、国土交通省から2024年度の早い時期に阪神高速などの近畿圏の高速道路料金の料金改定について発表がありましたので、それについてご案内したいと思います。

以前、お伝えしておりましたように、阪神高速において料金改定の手続きが最終段階をむかえており、正式な発表待ちとなっておりました。

【2023年12月11日】高速道路の料金・割引に関する検討を行う有識者会議である「第61回国土幹線道路部会」が開催されました!

国土交通省は、2023年12月22日に「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)」の改定を発表し、阪神高速道路などの近畿圏の高速道路に

 ・阪神高速道路の上限料金の見直し
 ・大口・多頻度割引の更なる拡充
 ・深夜割引の導入
 ・都心迂回割引の導入

などを実施すること盛り込んだ料金の改定が発表されました。

国土交通省のプレスリリースより

内容については、従前ご案内していた内容の通りですが、2022年4月に改定された首都高速の改定とほぼ同内容となりました、ご紹介したいと思います。

阪神高速では、消費増税を機に普通車の場合、現在の上限1,320円に価格変更をしていますが、この上限1,320円を上限1,950円に値上げするとのことです。35.7キロ以上の利用をした場合に値上げとなります。

国土交通省のプレスリリースより

この値上げによって大きな影響を受けるのが物流事業者であることは明白であるため、ETCコーポレートカード向けの割引である大口・多頻度割引を最大45%に拡充し、さらに交通量の少ない深夜の利用促進を進めるために、新たに深夜割引(20%)を導入するとのこと。

大口・多頻度割引のうち、契約単位割引は10%のままとし、車両単位割引を拡充して大口・多頻度割引の最大割引率を35%から45%へ、拡充する10%のうち、5%は特定範囲(大和川線、淀川左岸線、湾岸線等)の交通に限定するとのこと。

国土交通省のプレスリリースより

今回新たに導入される「深夜割引」は、NEXCOの深夜割引は、0時から4時まで間に走行、または出入口を通過すれば割引が適用されるのに対し、阪神高速では、首都高速と同様に0時から4時まで間に 「入口料金所」を通過した場合のみに割引が適用される予定かと思われます。

国土交通省のプレスリリースより

今後の流れですが、以下の資料のような流れで、2024年度の早い時期から新たな料金体系がスタートするようです。

国土交通省のプレスリリースより

以下、今回、改定された国土交通省発表の「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)」です。

国土交通省のプレスリリースより
国土交通省のプレスリリースより
国土交通省のプレスリリースより
国土交通省のプレスリリースより

首都高速は、同様の改定を2022年4月から実施しているので、過去の経緯から個人的には2023年度中に阪神高速は料金改定すると以前予想していましたが、1年後ろにずれましたね。

阪神高速は2023年にも上限料金1320円が引き上げられる?(今後の近畿圏の高速道路料金について)

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。


(追記)

2023年12月22日に国土交通省が発表した「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)」 に関して、独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構では意見募集を実施しております。

  • 意見募集期間:2023年12月22日~2024年01月05日
  • 意見送付方法:ホームページまたは郵送

「近畿圏の新たな高速道路料金の具体案」に対する意見の送付