ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
現在、高速道路SA・PAの駐車マス不足や空白区間問題などが大きな課題(足りない、少ない問題)となっておりますが、高速道路会社がその対策としての整備方針を出しました。
今回は、日本高速道路保有・債務返済機構と道路会社4社が6回にわたって検討会を実施しておりました高速道路のSA・PAの整備方針について、2023年12月26日に「高速道路SA・PAにおける利便性向上に関する整備方針」として策定されましたので、ご紹介したいと思います。
日本高速道路保有・債務返済機構と道路会社4社は、国土幹線道路部会の中間答申(令和3年8月4日)を踏まえ、「高速道路SA・PAにおける利便性向上に関する検討会」を立ち上げ、サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の混雑解消等、現在明らかになっている社会的な要請や、その変化に対応した適切な進化・改良の方向性について検討を行ってきました。
検討会は、2022年8月3日に立ち上げられ、その後、6回検討会が実施されてきました。その検討結果が 「高速道路SA・PAにおける利便性向上に関する整備方針」としてとりまとめられました。
以前、 2023年2月3日に発表されました「中間とりまとめ」に関しては以下の記事をご参照ください。
以下が、今回発表されました「高速道路SA・PAにおける利便性向上に関する整備方針」の概要です。
1ページにまとまっていますが、詳細については以下でご紹介します。
駐車マスの拡充
- 駐車マスの飽和度等を踏まえ、短期的な対策として、敷地内でのレイアウト変更等により大型車駐車マスを拡充。
- 敷地内での対策が難しい箇所では、中長期的な対策として、SA・PA隣接地の拡張やSA・PAの新設等を検討。
- 令和6年度より、複数縦列式(コラム式)や駐車場の立体構造化の導入に向けた検討に着手。
確実な駐車機会の提供
- 休憩機会を逸している車両が確実に駐車し、休憩できるように、駐車マスの回転率を上げるため、短期的な対策として、短時間利用者の多い休憩施設などを対象に、短時間限定駐車マスを試行導入・拡大。
- 中長期的な対策として、一定時間以上の利用に対する有料化を検討。(長距離利用者への配慮が必要)
- ユーザーに直接伝達可能な媒体(SNS、動画等)を活用しつつ、関係者と一体となり適正な利用を促す広報を実施。
休憩施設空白区間の解消
- 休憩施設間の距離等を踏まえ、短期的な対策として、ミニPAやICの内側駐車場を活用した休憩施設の設置を検討。
- 高速道路本線や隣接地に活用可能な土地がない場合もしくは短期的な対策では効果が限定的な場合等では、中長期的な対策として、用地取得の可否を踏まえつつ、本線SA・PAや路外SA・PAの新設を検討。
物流効率化・労働環境改善
- ダブル連結トラックやキャリアカー等の特殊車両への確実な駐車機会の提供のため、短期的な対策として、キャリアカーへのダブル連結予約駐車マスの適用を行い、予約駐車マスの拡充を推進。
- トラックドライバーのニーズ等を踏まえ、シャワー施設等のリフレッシュ施設・24時間営業店舗等の設置を推進。
- 中長期的な対策として、物流事業者のニーズを踏まえ、中継拠点の立地や設備、運営事業者、整備スキームのあり方について検討。
混雑状況の把握・情報提供
- 新たな情報技術(画像処理技術や赤外線レーザー等)を活用し、混雑状況をより正確に把握。
- 混雑状況について、路線単位で情報提供することで、並行路線も含めた利用の平準化を促進。
カーボンニュートラル(EV充電器等)
- EV充電器等の設置スペースの確保や充電待ちの削減等へ対応するためには、関係者が協力して対策を行う必要があるため、「道路におけるカーボンニュートラル推進戦略」のひとつである電気自動車への充電環境の構築においては、整備口数・出力・間隔等、示された指針を踏まえ、経産省・国交省・充電事業者・高速道路会社による協議を進める。
すべての課題に対して、短期的と中長期的な対策が盛り込まれていて、とても理解しやすい内容となっていました。実際には検討という項目が多いので、しっかりと実際の整備につなげてほしいと思います。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。