ETCカードをご利用されている方、こんにちは!

今回は、高速道路のETC専用化についてお話したいと思います。

2020年7月に国土交通省にて高速道路の「ETC専用化」に向けた検討が始まったという記事を書きました。

高速道路の料金所のETC専用化に向けた検討について(国土交通省)

上記にも書きましたように、国土交通省では、 新型コロナウィルス感染症対策に係る「新たな生活様式」 のため、高速道路の料金所をすべてETC専用とする方向で検討を開始しています

高速道路のETC専用化に向けた必要な対応として、以下の3つが課題に掲げられております。

 (1)非ETC車のETC利用への誘導

 (2)誤侵入した非ETC車への対応

 (3)ETC専用化の進め方

その上で、 「導入手順や概成目標時期を明示したロードマップを策定の上、料金所のETC専用化を進める」という方向が打ち出されれました。

ポイントは、「料金所のETC専用化」ですが、NEXCO西日本では、いち早く、2020年11月5日から 島根県の松江地区にて、 ETC専用化に向けた補助システムとして開発した新しい精算機を料金所へ試験導入すると発表がありました。

高速道路のETC専用化の課題にあげられていた(1)非ETC車のETC利用への誘導や(2)誤侵入した非ETC車への対応について、現状では、インターフォンで呼びかけて対話したり、直接スタッフが駆けつけて、対面による対応を行っているものを、新しい精算機と新しく構築した「お客さま対応センター」によって対面による対応をなくすことを目指しているとのこと。

新しい精算機では、双方向テレビインターフォンや証明書確認カメラ、スタッフ呼び出しボタンに非接触センサを導入し、インバウンド(多言語表示)にも対応しているとのことで、各料金所の対応業務を「お客さま対応センター」に集約化することで、リモートワークシステムの導入を実現した模様です。

NEXCO西日本のニュースリリースより「新しい精算機」

おそらく、ETC専用化時に必要となるETCレーン上での速やかなリカバリー処理が実現可能か、を試験するものだと思われますが、今回、現金システムとETCシステムの統合を図ったことにより、ETCレーンでの車両停止などについても、新しい精算機を活用したリカバリー処理が可能になったとのことなので、試験導入がうまくいけば、「ETC専用化」へ大きな前進となるものと思われます。

今後、注目したいと思います。