ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、平日夜間の大型車駐車エリアを中心とした混雑が顕在化している高速道路SA・PAに関するNEXCOの対応策についてご紹介したいと思います。
現在、高速道路SA・PAの駐車マス不足や空白区間問題などが大きな課題(足りない、少ない問題)となっておりますが、高速道路会社がその対策としての整備方針を2023年12月に出しました。
中長期的には「SA・PA隣接地の拡張やSA・PAの新設、駐車場の立体化による駐車マスの拡充」を行う方針ですが、短期的な対策としては「敷地内でのレイアウト変更等による駐車マスの拡充」が行われています。
短期的な対策として具体的には何が行われているのでしょうか?
「兼用マス」の拡充
多くのSA・PAでは、休日昼間は普通車が多く、平日夜間は大型車が多いという状況になっています。普通車、大型車どちらも駐車することができる「兼用マス」を拡充することで、偏りなく効率的に駐車マスを拡充しています。
「V字駐車レイアウト」への変更
現在のレイアウトを「V字駐車レイアウト」へ変更することで、より少ないスペースで同じ駐車マス数を確保し、空いたスペースに駐車マスを追加することで、全体的な駐車マス数の拡充を行っています。
「園地部等」の活用
既存SA・PA内に有効活用可能な土地がある場合に限られますが、園地部等が広く、改良の効果が高いところに関しては、園地部等を活用した駐車マスの拡充が行われています。
「短時間限定駐車マス」の試行導入・拡大
2023年秋から大型車における「駐車マス不足」への対応と大型車ドライバーのより確実な休憩機会の確保を目的に、11箇所の休憩施設において、大型車駐車マスの一部を60分以内の駐車とする「短時間限定駐車マス」 が整備されています。
これは、長時間駐車車両の存在により、駐車ができずにSA・PAを出ていく大型車が多い休憩施設に、「短時間限定駐車マス」を整備することで、休憩機会の変化や、周辺休憩施設を含めた混雑状況、効果的な整備位置などを検証するためです。
今後も、高速道路SA・PAの駐車マス不足や空白区間問題の解決のための動きが様々に出てくるかと思いますので、引き続き、情報を追っていきたいと思います。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。