ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2024年6月から料金改定された阪神高速の交通状況についてご案内できればと思います。以前、ご案内したように、2024年6月から阪神高速では、上限金額の値上げ、大口・多頻度割引の拡充、深夜割引の導入という形で料金改定が行われました。
この料金改定後の1ヶ月でどのように交通状況が変化したかを国土交通省が調査し、発表したので、その内容をご紹介したいと思います。
結論としては、
1.長距離利用↓、短距離利用↑
2.都心迂回↑、都心通過↓
3.深夜利用↑
と当初、狙っていたような交通状況の変化がおきたということのようです。
ただし、詳細を見ていくと少し印象が異なります。
阪神高速全体としての交通量は、2023年6月と比較して+1.4%で、50km以上55km未満は6.8%減、55km以上は9.7%とハッキリと「長距離利用↓」となっていました。
深夜利用に関しては、「深夜利用↑」というのも事実ですが、深夜の交通量は、2023年6月と比較して+1.8%増となっており、全体の+1.4増と比べても非常に小さな差となっています。もう少し観測が必要かと思われます。
次に「都心通過↓」ですが、大阪都心の迂回ルートは+1.8%増に対して、都心通過は前年比で20%減とこちらははっきりとした減少結果となっています。
今回の調査結果については、深夜利用に関しては、前年比が非常に小さく傾向がみてとれにくいものもありますが、料金改定の結果、長距離利用の減少と都心部通行の減少に関しては、はっきりとした効果がでていました。
この結果を踏まえて、今後、半年、1年後の様子に注目したいと思います。