ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2023年3月15日からスタートする三浦縦貫道路の「ワンストップ型ETC」についてご紹介したいと思います。

ETCは、全国の高速道路料金所での支払い方法として広く普及していますが、地方道路公社においては、ETC導入の要望はあるものの、費用等の課題があり、導入が進んでいない現状があります。

そこで、従来のETCに比べ、初期費用や維持管理費用が安価なネットワーク型ETC技術を活用した新しい決済サービスが一部の有料道路で行われています。

【2022年2月27日~】大阪の「鳥飼仁和寺大橋有料道路」にて「ETCX」導入

【2022年3月28日~】「箱根ターンパイク」にて「ETCX」導入

【2023年3月1日~】熊本の「松島有料道路」にて「ETCX」導入

上記のように、現状は「ETCX」を選択する地方道路公社がほとんどですが、今回の神奈川県道路公社は「ETCX」ではなく別のネットワーク型ETCサービスを利用する模様です。

神奈川県道路公社では、過去2回、旧本町山中有料道路で社会実験を実施し、その成果を踏まえ、神奈川県道路公社が管理する有料道路への本格導入に向け、「三浦縦貫道路」で社会実験を行うとのことです。

概要は以下の通りです。

神奈川県道路公社の社会実験概要

 ・実施期間:2023年3月15日10時~2023年7月14日15時
 ・参加者:2023年2月15日から募集(事前登録制)
 ・場所:三浦縦貫道路料金所
 ・通行レーン:「実験レーン・一般」と表示されたレーン
 ・特典:通行料金20%OFF

事前登録は、以下の募集サイトから、案内に従って登録して下さい。

https://www.kdt-kousha.or.jp/miura2

三浦縦貫道路の場所は?

神奈川県道路公社HPより

通行レーンは?

神奈川県道路公社HPより

注意点

 ・料金所では一旦停止して精算する必要があります
 ・事前登録が必要です
 ・対象となるETCカード発行会社が限定されています

実施体制

 ・神奈川県道路公社(主体、事務局)
 ・首都高速道路株式会社(ETC情報セキュリティ)
 ・アマノ株式会社(機器開発・販売、運用・管理サービス提供)
 ・株式会社日立製作所(ネットワーク型ETC技術システム構築支援)
 ・首都高ETCメンテナンス株式会社(技術協力及び機器設置)
 ・トヨタファイナンス株式会社(ETCカード決済)
 ・三井住友トラストクラブ株式会社(ETCカード決済)
 ・三菱UFJニコス株式会社(ETCカード決済)
 ・ユーシーカード株式会社(ETCカード決済)


実施体制から考えるに「ETCX」ではなく「ETC GO」だと思いますが、事務局に問い合わせたところ事前登録が必要であり、あくまで「ワンストップ型ETC」と呼称しているとのことで、 社会実験ということもあり、まだ正式には「ETC GO」の名称を使えないなどの理由があるのかもしれません。

過去に「ETC GO」と「ETCX」についてはまとめた記事がありますので以下を参考にしていただけると幸いです。

【2023年3月開始予定】「ETC GO」について

ETCで高速道路以外の料金が払える新サービス「ETCX」をご存じですか?

今後、地方道路公社では、「ETCX」や「ETC GO」の導入がどんどん増えていきそうな気がします。注目ですね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。