ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2023年12月22日に、高速道路の最高速度に関する検討を行う有識者会議である「第4回高速道路における車種別の最高速度の在り方に関する有識者検討会」が開催されましたので、内容をご紹介したいと思います。

以前、第2回検討会についてご紹介しました。以下ご参考まで。

【速度制限引き上げ?】「第2回高速道路における車種別の最高速度の在り方に関する有識者検討会」が開催されました!

この有識者検討会は、高速道路での大型トラックの速度制限引き上げに向け、警察庁が2023年7月26日にを立ち上げたもので、同日の第1回の有識者検討会では「道路交通の安全確保の観点」が引き上げの大前提であることが確認されておりました。

第2回検討会では、トラックならびにトレーラ製造メーカーと運送事業者へのヒアリングが実施され、第3回検討会では、運送ドライバー労働組合へのヒアリングや一般ドライバーへのアンケート結果の報告がなされ、提言の骨子案などが討議されました。

第4回検討会では、 高速道路における車種別の最高速度の在り方について取りまとめられました。提言の概要は以下のとおり。

大型貨物自動車の最高速度

現行の速度抑制装置を存置した上で、法定速度を90km/hに引き上げたとしても、交通の安全に大きな影響をもたらすとは考えられない。一方で、これより高い速度への引き上げは、車両の安全性能が担保されていないこと等を踏まえれば、現時点では不適切として、

(大型トラック)
最高速度を「80km/h」から「90km/h」へ引き上げを提言

トレーラの最高速度

車両構造上の特性や交通事故件数等を踏まえれば、現時点では、最高速度の引き上げの結論には至らずとして、

(トレーラ)
最高速度を「80km/h」のままで据え置くことを提言

となりました。

以下、警察庁発表の資料です。

警察庁発表の資料 より

高速道路における車種別の最高速度の在り方に関する有識者検討会」の提言としては、上記のような最高速度の引き上げを示しつつ、キープレフト等の周知徹底、交通違反取締り、ドライバーへの過度なプレッシャーの抑制、安全装置の普及促進などがなされるべきとしています。

警察庁発表の資料 より

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。