ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、現在準備中の弊社(株式会社ファーストアクセス)の新しいサービスについてご紹介したいと思います。

ETCクレジットカードにおけるインボイス(適格請求書)は、ETC利用照会サービス発行の利用証明書(料金確定後)であると道路会社から発表されております。

しかし、ETCクレジットカードにおける「ETC利用照会サービス」は、

 ・1つのIDで登録できるカードが10枚まで
 ・一度もETC無線走行していないカードは登録できない
 ・カード登録時に、利用日付、車両番号、車載器番号等が必要

 ・レンタカーやシェアカーでは車載器番号がわからない
 ・インボイスとして利用できる「料金確定」までタイムラグがある
 ・利用証明書は1度に50件までしか出力できない
 ・過去15カ月分までしか利用証明書は出力できない
 ・1枚のカードを複数のIDに登録できない

などの条件があり、現実的に現場の担当者の方がインボイスとして「利用証明書」を取得する難易度が高くなっています

NEXCO中日本のサイトより

「ETC利用照会サービス」では、一時的に割引前や確認中の料金を表示しています。利用証明書の中で〇の中に「確」と表示されているものは、通行料金が確定していますが、表示なしの場合は、通行料金が変更になる可能性があります。「確定」へ変わるタイミングは、おおよそ以下の通りです。

ETC利用照会サービスのサイトより

以下が、ETCクレジットカードの「利用証明書」です。左下に(ETCクレジット)と表記されているのがETCクレジットカードでの利用という意味で、右下の〇の中に「」と表示されているのが、「料金確定」を意味します。

10件の利用証明書がありますが、左上4件が「確定」、残り6件が「未確定」という状況です。実際、この利用証明書を取得したのが、2023年6月7日で、2023年5月25日分までが「確定」し、2023年5月26日以降分がまだ「未確定」という内容になっています。

インボイスとして認められるのは、〇の中に「確」がついている左上4件のみです。残り6件については、確定日以降に取得する必要があります。

ETC利用照会サービスから出力した「ETC利用証明書」

そして以下が、ETCコーポレートカードの「利用証明書」です。左下に(ETCコーポレート)と表記されているのがETCコーポレートカードでの利用という意味です。そして、

ETCコーポレートカードは「料金確定」しないので、ETCクレジットカードとは違い、どれだけ待っても〇の中に「確」のマークは表示されません。

ETC利用照会サービスから出力した「ETC利用証明書」

なぜなら、ETC利用照会サービスで発行できるETCコーポレートカードの利用証明書は、契約者単位割引や車両単位割引が反映されておらず料金が確定していないからです。

そして、

「料金確定」しないので、ETCコーポレートカードの利用証明書は、インボイス対応できないと道路会社から発表されています。

大口・多頻度割引における請求書等へのインボイス制度対応(よくあるご質問)より

このような状況の中で、ETCクレジットカードの「利用証明書」取得にお困りの担当者に向けて、株式会社ファーストアクセスでは、

ETCクレジットカードにおいて、ETC利用照会サービスの「利用証明書」を定期的に取得し保存するサービスの提供を準備しております!

実現の目途は立っており、現在、料金やサービス内容などより具体的なサービス設計を行っております。新サービスの内容やリリース日など詳細を発表できる段階になりましたら、再度お知らせいたします。

ひとまずは、「サービス提供の準備中」であることをお知らせいたします。

※ 本サービスでは、ETCコーポレートカードの利用証明書はインボイスではないので対象外の予定です。


以下、その他参考リンクです。

ETCカードのインボイス(適格請求書)とは?

「ETC利用照会サービス」とは?

SAやPAにある「ETC利用履歴発行プリンター」からインボイスは印刷されるか?

インボイス制度の「2割特例」とは?

インボイス制度の「少額特例」とは?

インボイス制度の「公共交通機関特例」とは?


最後まで見ていただき、誠にありがとうございました。