ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2025年4月1日時点でわかっている2025年4月からの「高速道路の料金・割引」についてまとめてご紹介したいと思います。

大きな流れとしては、「高速料金の見直し」の方向性として「2025年度より段階的に混雑に応じた柔軟な料金体系へ転換していく」と明記された2024年度の「骨太の方針」が2024年6月21日に閣議決定されています。

それをふまえ、2025年4月から割引や料金の見直しがされる制度、少し先に見直しが予定されている制度、継続や廃止・除外となる制度がありますので、まとめてみました。

「NEXCO」の割引見直し

NEXCO」で導入されている割引に対する見直し方針・予定は以下の通りです。

 ・平日朝夕割引 → 2026年度を目途に見直しを目指す
 ・深夜割引 → 2025年7月頃に見直し予定
 ・休日割引 → 継続(3連休を適用除外に追加)

 ・マイレージ割引 → 継続
 ・大口・多頻度割引 → 運送業者向けの割引拡充を継続

2025年度としては、「深夜割引」の見直しが予定されており、現在の割引内容は、対象時間内に走行すると、利用額から一律30%の割引というものですが、時間の拡張長距離利用の軽減措置をした上で「距離に応じた形で割引される」方向となっています。

当初は2024年度中に見直し予定でしたが、システム整備に時間がかかるとのことで、2025年7月頃へと後ろ倒しになりました。

また「平日朝夕割引」に関しては、石川県で試験的に行われていた「通勤パス」のエリアが2024年度は拡大(北海道、新潟、山梨、香川、長崎)しましたが、2026年度の見直しに向けて、2025年度も同内容、同エリアで継続となりました。

休日割引」に関しては、2022年度から「ゴールデンウイーク・お盆・年末年始においては休日割引を適用除外」、 2024年度から「シルバーウイークも休日割引の適用除外」に追加となっていましたが、2025年度からは「3連休も休日割引の適用除外」に追加されることになりました。

「マイレージ割引」と「大口・多頻度割引」に関しては、「継続」となっています。 また、ETCコーポレートカード利用において、ETC2.0を利用する自動車運送事業者に対して割引率を拡充する措置2026年3月末まで1年延長されます

「首都高速」の料金見直し

「首都高速」は、2022年4月に料金見直しを実施済みですので2025年度については「変更なし」となっています。

 ・首都高速 → 継続(見直しなし)

料金見直しはありませんが、新ルート「新京橋連結路」整備のため、2025年4月5日から「八重洲線」が約10年「通行止め」となり、「東京高速(KK線)」が廃止となります。

「阪神高速」の料金見直し

「阪神高速」は、2024年6月に料金見直しを実施済みですので2025年度については「変更なし」となっています。

 ・阪神高速 → 継続(見直しなし)

「その他」の割引見直し

「その他」の主な道路や特定車種に関する社会実験や割引に対する見直し予定は以下の通りです。

 ・東京湾アクアライン → 800円3年間継続&料金変動幅拡大へ
 ・延岡南道路(東九州自動車道) → 27年3月末まで「割引」継続

 ・伊豆スカイライン → 25年10月から料金改定(予定)
 ・山陰近畿道(宮津天橋立~京丹後大宮) → 25年4月から有料化
 ・二輪車 → 「定率割引」継続
 ・青森空港有料道路 → 27年7月まで往復割引継続(その後無料)
 ・沖縄自動車道 → 「割引」継続

「その他」の主な道路で2024年度中に実施された「料金見直し」等は以下の通りです。

 ・箱根ターンパイク → 24年7月から通行料値上げ
 ・神戸港「ハーバーハイウェイ」 → 24年10月から通行料値上げ

 ・神戸道路公社のマイレージポイント付与終了 → 25年3月末まで


料金以外の部分では、2025年度は「ETC専用化」となる料金所が増える予定となっており、2030年度の全線実施に向けて整備が進みそうです。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
参考までに、去年の記事のリンクを貼っておきます。